熱帯魚/熱帯魚オンライン図鑑

淡水ハオコゼの基本情報とは? 飼育には塩分が必要!

今回は、淡水ハオコゼの基本情報をご紹介いたします。淡水ハオコゼ、もしくは淡水カサゴの名で流通する汽水魚。飼育に塩分を必要とすることから、飼育管理のハードルはやや高い。適切な水質で管理さえできれば、エサ食いは悪くなく、飼育は難しくないはずです。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

淡水ハオコゼの基本情報

淡水ハオコゼの基本情報

画像:長谷川秀樹

学 名:Neovespicula depressifrons
通称名:淡水カサゴ
英 名:Leaf goblinfish
分 布:東南アジア―インド洋~大西洋沿岸域
サイズ:10cm
Temp :22-28℃
pH  :弱アルカリ性

淡水ハオコゼ、もしくは淡水カサゴの名で流通する汽水魚。憶測だが、幼魚期に一時的に淡水域に侵入するため“淡水”と冠せられているのだと思うが、飼育水をアルカリ側、硬水で管理すれば一時的に淡水でもキープできるが飼育には絶対的に塩分が必要。最適な塩分濃度は不明だが、海水の1/4~1/2程度の塩分濃度で管理すると長期飼育に耐えられる。市販の人工海水で濃度を調整すればよい。

特にキレイな訳ではないが、愛嬌のある顔つきとゆったりと泳ぎから、初心者から根強い人気がある。販売時のサイズが2、3cmであることが多く、また廉価に販売されていることも人気の秘密だろう。

ただし、飼育に塩分を必要とすることから、飼育管理のハードルはやや高い。また人工飼料には餌付きにくく、冷凍赤虫や冷凍ミジンコなどの動物質の冷凍飼料。もしくは口に入るサイズの甲殻類を与えると良い。適切な水質で管理さえできれば、エサ食いは悪くなく、それらをクリアできれば飼育は難しくない。性格は温和な底棲魚で、サイズにそれ程違いのない同じく温和な汽水魚とであれば混泳は可能。

「ハオコゼ」と名に付くが、同じフサカサゴ科に含まれるものの、別属の魚になる。淡水ハオコゼは、ネオベスピクラ(Neovespicula)属に分類される一属一種の魚。ハオコゼとは、本州以南の沿岸域に分布する魚で、毒魚のため釣りの外道として嫌われている。見比べると、顔つきから体型は全く異なる。

カサゴの仲間全般に言える事だが、程度の差はあるものの背びれなどに毒をもつ。本種も背びれに毒があるため、不用意に触れると痛い目にあうので注意が必要だ。

最大で全長10cmになるとされるが、成長速度は極めて遅く、水槽内では栄養事情などからそこまで成長するのは稀だと思われる。これもカサゴ類全般に言える事だが、ある一定のサイズからの成長は非常に緩やか。

繁殖に関しては知る限り例がなく、詳細については不明。参考までにフサカサゴ科のほとんどが卵胎生魚であることから、本種も体内受精するのかも知れない。適切な水質で栄養のバランスを考えながら複数のエサを与え、本種のみを複数匹飼育することで、数年と性成熟に時間はかかると思われるが水槽内での繁殖も可能かも知れない。

【関連記事】
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でペット用品を見るAmazon で熱帯魚用のペットグッズを見る
【編集部からのお知らせ】
・「20代男性俳優」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!(目安所要時間5分)

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※回答上限に達し次第、予定より早く回答を締め切る場合があります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます