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ジャンク&シャビーでナチュラルに

お気に入りのグッズを揃えたり小物や雑貨を使って演出することで、ガーデニングはもっともっと楽しくなるはずです。そこで今回は、ジャンク&シャビーにスポットを当ててみましょう!

畠山 潤子

畠山 潤子

ガーデニング ガイド

花好きな母のもと、幼少より花と緑に親しむ。1997年より、本格的にガーデニングをはじめる。 ガーデニングの素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいとの思いで、ガーデンライフアドバイザーとして記事執筆や監修、講習会の講師などの活動を行う。

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ナチュラルに……

シャビーなサイン
自然に風化して古ぼけた感じが味わい深いサイン
ここ数年ナチュラル志向が高まっているせいなのでしょうか、ガーデニンググッズにもわざとシャビーな感じに作られたものが出回るようになりました。(※シャビー=shabby・古ぼけた、使い古した、すり切れたといった意味)
カントリーテイストなブリキのジョウロや、ホーローがちょっと剥げたようなバケツ、ペンキのかすれたサインボード、サビたワイヤーネットのポットに植えられたハーブ……。こういったガーデニンググッズや雑貨を庭の緑の中でアンティーク家具やジャンク(がらくた)と組み合わせると、なんだか昔からそこにあったような不思議と懐かしい空間ができあがります。

学研「ナチュラルガーデニング」
「ナチュラルガーデニング」のシリーズ第4弾
ガイドのおすすめ書籍で紹介した、学研「ナチュラルガーデニング」のシリーズには、まさにそんな庭が満載されています。広いお庭に限らず、「ベランダもアイディア次第で素敵なナチュラルガーデンを演出できる」という実例もあり、人気があるのも頷けます。

でも、なぜ今こういったジャンクとかシャビーといったものがウケているのでしょう? これは【ガーデニングで、「ちょいロハ」】で触れた、「ゆるさ」に通じるところがあるような気がします。
新品のピカピカというのは気持ちの良いものですが、いつまでもそのピカピカを維持するのは大変な事です。常に傷まないようにお手入れしなくちゃいけないし、磨かないといけないし……。でも物は使えば古くなっていくし傷んでいくのが自然というもの、だから自然の風化にまかせてありのままでいいのじゃない? そんな「頑張らなくてもいい」感じが、頑張りすぎている現代人には癒しになっているのではないでしょうか。

喜びは創りだすもの
ターシャ・テューダーのDVD「喜びは創りだすもの」
そういえば、ガーデナーの憧れの的ターシャ・テューダーが「喜びは創りだすもの」の中で、ヒビだらけの古いティーカップで紅茶を飲みながら『いつもこのカップ。15の時から使っててひびだらけ、でもこれがいいの』と言うシーンがありました。時の流れと共に風化していく道具達と芽が出て花が咲き枯れていくサイクルを繰り返す植物たち、そしてお気に入りの物に囲まれて自分もゆっくりと年をとっていく……。スローライフに憧れた人も、ロハスに目覚めた人も、最終的に目指していたのはこんなナチュラルな時間ではないかしらと思えるシーンでした。

ちょっと話がそれましたが、こんなふうにお気に入りのグッズを揃えたり小物を使って演出することで、ガーデニングはもっともっと楽しくなるはずです。ということで今回は、ジャンク&シャビーにスポットを当ててみましょう!

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