パン/パン業界情報、イベント

国産新麦という新たな価値「新麦コレクション」

とれたて、挽きたての日本の小麦をみんなで楽しむプロジェクト「新麦コレクション」。収穫祭などのさまざまなイベントを通して、生産者、製粉メーカー、パン屋さん、消費者を繋げ、よりおいしくて楽しいパンの未来のための活動を始めています。代官山蔦屋書店で開かれた公式お披露目記者会見の模様を取材しました。

清水 美穂子

清水 美穂子

パン ガイド

2001年より、美味しいパンのある日常の愉しみ、パンとそれをとりまく人々の物語など、bread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆。興味があるのは職人の仕事と伝統文化。パンを愉しむ企画のコーディネイト、執筆多数。雑誌、書籍にて活動中。

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新麦を楽しむムーブメント

北海道十勝・音更町の自然栽培農家、中川泰一さんの小麦畑。

北海道十勝・音更町の自然栽培農家、中川泰一さんの小麦畑。

「新米」「新そば」などと聞くと、食べる時、いつもよりちょっとありがたい気がするものですが、実は、というかもちろん、小麦にも新麦があります。特に最近はパン用国産小麦の収穫が増え、町のパン屋さんに国産小麦のパンが浸透してきたことで、とれたて、挽きたての小麦のパンを楽しもう!というムーブメントが起きています。
パンラボの池田浩明さん

パンラボの池田浩明さん

2015年7月23日、代官山蔦屋書店のイベントスペースでは、池田浩明さん(「パンラボ」主宰)や杉窪章匡シェフ(365日)らを発起人とした、とれたて、挽きたての小麦をみんなで楽しむプロジェクトを企画する集団、「新麦コレクション」の公式お披露目会がありました。
新麦コレクションに賛同するパン屋さんたちからのエールのようなかたちで贈られた国産小麦でつくられたパンのいろいろ

新麦コレクションに賛同するパン屋さんたちからのエールのようなかたちで贈られた国産小麦でつくられたパンのいろいろ

日本のパンは戦後現在まで北米産の小麦でつくられるものがほとんどで、それはパンに適した小麦粉ではあるけれど、数千年の歴史に想いを馳せるなら、そもそもパンは、自分の足元で育っている麦を、どうしたらおいしく食べられるか、という努力から生まれたものではなかったか。日本ではその努力が始まったばかり、と池田さんは言います。

新麦コレクションはまず、収穫祭などのイベントを大切に考えています。

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