鉄道/エリア別の鉄道旅行

北陸のローカル線「のと鉄道」の旅(3ページ目)

北陸新幹線開業で脚光を浴びる金沢周辺。観光旅行で訪れるなら能登半島にも足を延ばしてみたい。空港ができ、そこからバスやクルマでの移動が主流となってしまった能登半島にあって、路線の半分以上が廃止になり苦戦を強いられている「のと鉄道」。しかし、海岸沿いをのんびり走る列車の旅は、やはり魅力的だ。新幹線開業に合わせて観光列車の導入も決まっている「のと鉄道」の魅力をレポートしてみよう

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

...続きを読む

のと鉄道にも観光列車登場

終着駅となった穴水駅

終着駅となった穴水駅。かつては輪島と蛸島方面へ分岐していた


穴水は能登半島の中ほどにあり、輪島や珠洲へは路線が廃止となってしまったのでバスに乗り換えなくてはならない。私が乗った時は通学の高校生や地元の客がほとんどで、観光客がまばらでどこか沈滞ムードだった。
観光用パノラマカー

穴水駅に留置中のかつての観光用パノラマカー(右)


北陸新幹線開業に伴い、能登を訪れる人も増えることが予想される。これを機に、のと鉄道では、2015年4月末より、新しい観光列車「のと里山里海号」を走らせることとなった。地元の素材を車内に使い、海を向いた座席で、旬の食やスイーツを楽しめるという。また、2015年10月からはJR七尾線でも観光列車「花嫁のれん」を金沢~和倉温泉間で運転する。北陸新幹線から2つの観光列車を乗り継いで新たな鉄道旅行ができる。金沢から列車で能登を目指すのも便利で楽しいものとなろう。
のと鉄道入場券とグッズ

穴水駅で購入した写真入り入場券と金箔しおり


観光列車「のと里山里海号」

観光列車「のと里山里海号」のデザインについて


JR七尾線観光列車「花嫁のれん」について

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい