鎌倉・江ノ島の観光・旅行/鎌倉・江ノ島 季節(春夏秋冬)の観光

夏の江の島自然探検~磯遊びや森林浴、遊覧船に海の幸(3ページ目)

いよいよ夏! 青い海と出会いに、江の島に出かけませんか。磯遊びや森林浴、遊覧船など、一味違う江の島自然探検プランをご紹介します。おなじみの江の島も、自然や歴史に目を向ければ、楽しい発見がいっぱいですよ。帽子と飲み物をもって、磯遊びをする際は波の高くない日にお出かけくださいね。

村田 江里子

村田 江里子

鎌倉・江ノ島 ガイド

鎌倉に生まれ育つ。楽しい思い出をもらった自然に恩返ししたい、「好き」の心がすてきなまちを育むと考え、鎌倉の自然や魅力を紹介している。日本生態系協会職員、鎌倉市広報課編集嘱託員を経、講座「花をたずねて鎌倉歩き」主宰。環境省環境カウンセラー。鎌倉市環境審議会委員。学習研究社『花をたずねて鎌倉歩き』著

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江の島の成り立ち
~五頭龍と弁財天の恋の伝説

江の島より望む鎌倉方面の海岸

江の島より望む鎌倉方面の海岸。長く広がる緑地は、龍が横たわってできた山ともいわれる


江の島のなりたちには、こんな伝説があります。かつて、子どもを食べるなど悪事を繰り返していた5つの頭の龍がいました。552年、雷鳴がとどろき、海上に島が現れて美しい天女が舞い降りてきました。この江島弁財天に、五頭龍(ごずりゅう)は結婚を申し込みますが、悪行を改めなければと断られてしまいます。五頭龍は改心し、大波を押し返したり、台風を吹き返したりして人々のために尽くしました。ところが龍は次第に衰えて、最後に力尽きて横たわり、山になったといわれています。江の島のあちこちでモチーフになっている龍は、この五頭龍が起源なのです。


地球の造形を実感~地形に目を向ける

江の島は、主に約1500年前の砂岩からできており、過去の海食台を富士山や箱根の火山灰が覆ってできているとされます。6~7万年前ごろ海上に現れ、その後も波の侵食と隆起を重ねながら、現在の姿になったと考えられています。自然の雄大な創造力が、江の島の景色を形づくっているのですね。

関東ロームの赤土

関東ロームの赤土

階段脇に、関東ローム層の土が露出しており、色鮮やかな赤土が観察できます。富士山と箱根の噴火で降り積もった火山灰の鉄分が、酸化して赤くなっているのです。

 


山ふたつの断崖

山ふたつの断崖

その反対側の切り立った岸壁の間からは、海が望めます。ここを境に、島が2つにくびれたように見え、「山ふたつ」と呼ばれています。波が浸食した海食洞が崩落してできた断崖といわれる、ダイナミックな景観。

 

奥津宮~カメの石と絵を探してみよう

亀石

甲羅のひびまでリアルな亀石

道を下り、進んでいくと、奥津宮に着きます。源頼朝が寄進したという、石造りの鳥居をくぐりましょう。境内右手には、カメの甲羅にそっくりな「亀石」があります。

 


八方睨みの亀

どこから見ても目が合う八方睨みの亀

奥津宮にお参りを。天井を見上げると、江戸時代の絵を元にした「八方睨みの亀」が描かれており、どこから見ても目が合うように見えるんですよ。

 

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