社会保険労務士試験/社会保険労務士とは

イクメンでもできる社労士独立後の1日の仕事(2ページ目)

社労士として独立した後の1日の仕事の流れをご紹介します。モデルは現役開業社労士である私の標準的な1日です。独立・開業は大変なことも多いですが、生活スタイル面では、自分の裁量で時間に融通を利かせられるメリットがあります。

長友 秀樹

長友 秀樹

社会保険労務士試験 ガイド

社会保険労務士。社会保険労務士法人NAGATOMO代表社員。MR、人事コンサルタント、医療業界を熟知した社会保険労務士の経験をいかし、病院・クリニックの規模に合わせた人事制度の構築、人事・労務問題をサポートしている。


仕事の効率を上げる

1人で事務所を経営すると分かるのですが、独立すると、とにかく本業以外の雑務が増えます。
会社勤めの時は総務や経理の社員がしてくれていたことを、全て自分でこなさなければならないからです。

また、顧客以外の人達に会う機会も大幅に増えます。雑務関係の用件もありますが、営業や人脈拡大のためには人に会い続けなければなりません。夜も顧客や知人、異業種交流会など、飲食の機会が増えるので、とにかく本業の時間を確保するのもままならなくなる程です。

このため、全てのことに効率アップが求められます。私も会社勤めの頃からすると、仕事の効率は格段にアップしたと感じています。また、先程夜の飲食が増えると言いましたが、あれもこれもと参加していたら本業に支障をきたしてしまいかねないので、優先順位はきちんと付けるようにしています。

メリットは大きいが、生活費の確保が成功のカギ

独立・開業は大変なことの方が多いですが、通勤時間が少なくなったり、時間の融通が利いたりして、家族との時間が増えたという点でのメリットは大きいと感じます。

ですが、これから独立・開業を目指す方は、事務所経営を軌道に乗せるまでに、どのようにして生活費を確保するかだけは十分に考えておいた方がいいと思います。

人にもよりますが、事務所経営が軌道に乗るまで一般には3年程度はかかると言われています。最初のうちは貯金を取り崩しながら生活できたとしても、さすがに3年分の生活費を準備するのは難しくなります。

このため、本業に支障が出ない程度に副業をするとか、私のように既婚者であれば共働きをするとかして、生活費を確保しなければ必ず生活が行き詰ります。独立・開業を成功させるカギになりますので、この点についてしっかりと計画してから実行に移すことが大切です。
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