京都グルメ/京都の和食

京都の冬の味覚!美味しいズワイガニが食べられる店(3ページ目)

京の名店でいただける、冬のカニコースを御紹介! 焼き・造り・茹で・蟹御飯など、ズワイガニを多彩な料理で存分に楽しめる内容となっています。

麻生 玲央

・冬の八寸 蟹バージョン

蟹の八寸

蟹の八寸

ここで日本料理の「華」とも言える「八寸」! もちろん今回は蟹バージョンです。内容は「蒸し蟹」「カニミソ(甲羅付き)」「いくら金柑」「海鼠酢」「玉子カステラ」「丹波黒豆の栗蜂蜜漬け」と充実のラインナップ。

最初に視界に映るのは、何と言っても蟹の足! まるで鍛え抜かれたアスリート選手のような太く長い足は、身の詰まり具合がパンパンのムッチムチ!  旨味(甘み)濃厚っぷりも素晴らしく、まさに冬食材の王様の貫禄です。

それにしても、この足と甲羅の大きさを考慮すると、津居山港の蟹の中でも極上クラスだと推測しますが、それがこの価格帯でいただける店なんて、私が知る限り数店ぐらい。これは蟹好きさんには嬉しい限りでしょう。


・焼物

まずは、このような状態で供されます

まずは、このような状態で供されます

さらに焼物がまたスゴイ! まずは塩板(下に炭火が仕込んであるので、塩板が常に温かい)に和紙がかぶせられたものが登場です。この和紙には、梅の花と椿の葉が挟まれてあり、季節感を演出。そしてこの和紙をめくると……。

焼き蟹と鰤

焼き蟹と鰤

「焼き蟹」と「鰤の塩焼き」がドーン!と現れるというわけです。和紙に封じ込まれていた蟹の香ばしさが一気に漂い、これまた極楽たる演出効果。焼き蟹はその香りも御馳走ですからね。

鰤も橙に挟まれており、風味が一層引き立っている感じ。皮目まで違和感なく食せましたし、この焼き技術は見事でした。

次ページでは、蟹御飯や蕪蒸し等を御紹介します。

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