感染症/口唇ヘルペス

口唇ヘルペスの薬について(2ページ目)

疲れがたまったり風邪など免疫力が低下すると、口の周りにヘルペスが何度もできてしまうと悩んでいる方はいらっしゃいませんか。口唇ヘルペスの薬は、2007年より薬局で購入できるようになりました。

三上 彰貴子

三上 彰貴子

薬剤師 / 薬 ガイド

外資系製薬株式会社勤務後、慶應義塾大学にてMBA取得。薬剤師の資格を活かし、薬に関する情報をお伝えしていきます。体の不調を助けてくれる薬は、正しく扱わなくては効果がないばかりか、体に悪影響を及ぼすこともあります。このサイトを活用し、薬に関する基礎知識をしっかり身につけてください。

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口唇ヘルペスについて

ヘルペスは、ヘルペスウイルスに感染することで起こる疾患です。ヘルペスウイルスには8種類ありますが、主なヘルペスウイルスには、次のようなものがあります。

・単純ヘルペスウイルス1型(HHV-1) 顔、口唇、眼、皮膚部位
口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、ヘルペス性角膜炎など
・単純ヘルペスウイルス2型(HHV-2) 外陰部や尿道など
性器ヘルペス、臀部ヘルペス、ヘルペス性髄膜炎(ずいまくえん)
・水痘・帯状疱疹ウイルス(HHV-3)
水疱瘡(みずぼうそう)、帯状疱疹(たいじょうほうしん)

このウイルスは、小さい頃などにかかることがあり、症状が出ることもありますが、そのまま発症しないこともあります。しかし、一度感染すると、ヘルペスウイルスは神経の中に住み着き完全に殺すことはできません(口唇ヘルペスのHHV-1は、顔の三叉神経節に入り込んで潜伏しています)。

そのため、体調不良などで免疫力が低下すると、ウイルスが神経の中からでてきて口の周りや唇に水疱をつくり発病します。また、一度治ったと思っても、前述のように神経の中にもぐっているだけですので、また免疫力が低下するとウイルスが活発になり再発することがあります。

>>次のページでは、口唇ヘルペス薬の詳しい作用と注意についてご紹介します>>

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