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社会人の編入・学士入試(4ページ目)

大学編入制度、学士入学の現状や仕組み、試験内容、受験準備について詳しく解説します。

西島 美保

西島 美保

社会人の学び ガイド

社会人の学びガイド。社会人大学生、アメリカ大学編入、大学院留学、聴講生、通信教育、公開講座など自身の豊富な学習経験から、長年に渡り社会人の学びに関する支援活動を行う。 経営学(学士)、Master of Arts 取得。

医学部学士編入試験科目は?

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社会人から医師を目指す人が理系文系出身を問わず、年々増えています
気になる試験科目ですが、英語、小論文、生命科学(自然科学)の3科目に加え、面接が課されるのが一般的。国立大学法人弘前大学医学部の場合、編入の募集定員は20名(地域枠5名以内)で、専攻方法は1次が書類審査、英語、基礎自然科学、小論文、2次が英語、生命科学、面接(集団)、3次が個人面接となっています。

学士編入の募集定員が40名とダントツの人数を誇る東海大学では、1次が書類審査、英語、適性試験、2次が個人面接とグループ討議で、医学部必須の生命科学の試験がなく、文系出身者でも目指しやすく人気です。ただし、入学後の生命科学に関する科目の履修は必須。

編入学制度を積極的に利用しよう!

編入学試験は、一昔前までは情報も少なく、実施校も多くなく、ひっそりと行われていました。しかし最近では新たな大学入学の手段として注目され、文部科学省学校基本調査(2009[平成21]年度速報値)によれば、2008年は12,549名(内訳:短大から7,062名、高専から2,977名、専門学校から2,510名)もの人が大学に編入しています。

ちなみにアメリカでは、入学した学校のカラーが合わないといった理由や、学費を安く抑えたい、有名大学卒の学歴を得たいから、など様々な目的で大学編入をする人は珍しくありません。

今後は日本でも、アメリカのように最初から編入を見据えて短大・高専・専門学校に進学する人が増えてくるのではないかと思われます。現在日本ではほとんど実施されていない大学院編入についても、活発になっていくことを望みます。

あまり知られていない大学編入学制度ですが、しっかり情報収集して上手に利用したいですね。

■関連サイト
・高専からの編入学相談室
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