宝塚ファン/宝塚歌劇の舞台とバックステージ

スタッフの稽古期間中―演出家編(3ページ目)

稽古期間中のスタッフ……今回は「演出家」。稽古はどんな風に進んで行く? そして舞台に立つタカラジェンヌたちをどう料理するのでしょうか…?

桜木 星子

桜木 星子

宝塚ファン ガイド

宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団~退団。100年近くの間、多くの大衆に愛されてきた宝塚歌劇の魅力、カッコよくて可愛くて元気なタカラジェンヌたちの素晴らしさを、All About立ち上げ時(2001年2月)よりお話しています。

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芝居、ショーとも、演出家はいつも稽古場にいるわけではありません。スタッフ会議で何度も練られた案も、稽古が進むにつれて変更箇所などが生まれてきます。なので、各スタッフとのさらなる打ち合わせ。
ですから、演出家なしで稽古を行なう日も度々あります。

舞台稽古前になると、1本立ての場合なら1幕と2幕、2本立ての場合なら芝居とショーを通しての本通しを行ないます。

ここまで来ると、ほとんどはもう生徒に任された生徒のモノ。しかし演出家のダメ出しは、舞台稽古はもちろんのこと、初日が開いてからも続きます。


演出家とは――イメージを与え、それを生徒たちがどう演じるか、どう踊るか、どう歌うかを見守り、何度もやらせて感じさせ覚えさせ、時にはじっくり話し合い……。ひたすらダメ出しをし、または誉め……。

すべてを「こうあるべきだ!」と教え込むのではなく、生徒たちの力を引っ張り出し、良い方向に導いてくれる羅針盤のような存在と言えるでしょうね。
とにかく……根気のいる仕事。


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