学資保険/学資保険・こども保険の基礎を学ぼう

保険会社が破綻したら学資保険はどうなる?(2ページ目)

学資保険に加入後、もしその保険会社が倒産した時はどうなってしまうのでしょう? 教育資金を貯める際の考え方と一緒に見ていきましょう。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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安心できる保険会社選びは格付けも参考に

加入者にできることは、加入前や、あるいは加入してからもそうですが、格付けデータ等を参考にして、安心できる保険会社と付き合うことです。

S&Pやムーディーズ、R&Iなど第三者機関が出している保険会社の保険財務力などの格付けを参考にしたり、できたら加入前にその保険会社の決算の中身(解約が殺到していないか、新規契約は増えているかなど)もチェックして保険会社や商品選びをするといいでしょう。

S&Pの場合、保険の格付けは、
AAA ⇒ AA ⇒ A ⇒ BBB ⇒ BB ⇒ B ⇒ CCC ⇒ CC ⇒ C 
という順に低くなっていきます。

ちなみに一般的には、財務格付けがA以上の保険会社の方が安心とされています。ただし、たとえ格付けが最も高い「AAA」であっても、10年後に会社が破綻しないとは限りません。加入後も保険会社の動向は確認し続けることは必要です。
 

ガイド豊田のつぶやき

子どもの教育資金の準備用に、学資保険を利用する人は少なくないようです。でも、前述のような破綻リスクがあることや、あるいは進路が多様化していることで、資金が必要になる時期が変わるかも知れないことを考えると、教育資金として準備する分の全額を学資保険で運用するのは避けた方がいいでしょう。

例えば600万円の教育資金を準備するつもりなら、そのうち学資保険で準備するのは、最大でも半分の300万円までに抑えましょう。

その他、財形貯蓄(勤務先が制度を導入していれば)やネット定期、宝くじ付き定期、個人向け国債、つみたてNISA、外貨建て終身保険などで貯蓄・運用をすることで、リスクの片寄りを避けることができます。

【参照】
こども保険・学資保険に入るならココに注意!
将来の学費はどう準備する?教育資金の貯め方は?
 
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