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デジタルカメラレビュー FinePix F440/F450レビュー

独特の『スクウェアミニ』というスタイリッシュなフォルムを持つFinePixF440とF450。ポケットに入るようなコンパクトさでも、写りはいっちょまえ。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

FinePix F440/450はさらなる小型化で登場

コンパクトタイプのデジタルカメラが隆盛を誇っている。
これは日本独特の流れらしいが、ヨーロッパでも流行の兆しが見えているとのことだ。

そんなコンパクトタイプの中でもスクエアという独特のフォルムで好評を得たのが2年前に発売されたFinePix F401であった。
その後、F402/F410/F420と続いてきた筐体は基本的なフォルムを引き継いできたが、F440/450は完全な新作としてデザインが起こされている。

富士写真フイルム
FinePix F440
市価 31,800円
発売日 2004年7月4日
富士写真フイルム
FinePix F450
市価 47,800円
発売日 7月18日

手にとってみて、まずその小ささに驚いた。
これまでのF401らが「ポケットサイズ」だとしたら、F440/F450は「手のひらサイズ」といえるだろう。
F420と比べて体積比で約3割減という大幅な小型化を実現しているのだから当然ではあるのだが。
これまではほぼスクエアだった形状から、やや横長に変更されているものの基本的なフォルムは踏襲している。

女性向きを大いに意識しているのだろう、ストラップ金具にも気を使っているのがわかる。

まずはハードウェアを俯瞰してみると……

FinePixF440/F450ではFinePixシリーズ最大の特徴でもあるスーパーCCDハニカムが採用されず、通常のCCDが採用されている。
それにともなって旧機種のFinePixF420と比べて、連写性能という面で大きく後退してしまっている。

特に動画性能が大幅に削られており、『QVGA/30fps/メモリカード容量限界まで』というそこそこの画質だったものが『QVGA/10fps/60秒まで』という一世代以上前のものになってしまったのは残念だ。
これに関してはブーストの効いたハニカムCCDから通常CCDになったということも影響しているのであろう。

また、バッファメモリが削られているようでFinePixF420に備わっていた各種の連写機能はオミットされることになってしまった。

レンズは38-130mm(35mm換算)の3.4倍ズームを搭載している。
このレンズがペンタックスのスライディングレンズによく似た機構を持っており、小型化に寄与している。
ただf2.8-5.5とテレ端でけっこう暗くなっているのが不安要因といえる。

小型ズームの宿命として樽型歪曲はどうしても出てしまう。

本体は小型化されたものの、液晶ディスプレイにはいまや標準となりつつある2.0型のものが搭載されている。
光学ファインダーも装備されているが、メインは液晶ディスプレイでの撮影となるだろう。

……と、まあハードウェアの仕様を眺めてみると、スタイリッシュではあるものの昨今のデジタルカメラとしては非常にベーシックなつくりとなっている。
ここは実際に使ってみての使用感が大事になってくるだろう。
(Page2へ)
・Page1 手のひらサイズに生まれ変わった
Page2 スライドスイッチの良し悪し
Page3 FinePix的でないFinePix
Page4 FinePix F440/F450 実写画像&スペック

■関連ガイド記事
電池寿命測定方法共通化の意味
デジカメ動画用語辞典
CCDのひみつ
CCDの小型化は絶対的な悪なのか?
デジタルアイテム用語集 マクロ撮影
FinePix F410レビュー


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