横浜の観光・旅行/横浜のおすすめエリア

山下公園

横浜港に面する山下公園。大さん橋から横浜マリンタワーまで、約1kmも続く臨海公園です。のんびりした雰囲気の中、横浜らしい「ミナトまち・横浜」を満喫できる山下公園エリアをご紹介します。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

横浜観光の代表的存在、山下公園エリア

山下公園ではカップルや家族連れ、おひとりさま、ワンちゃんなどなど、みんなが散策を楽しんでいます

山下公園ではカップルや家族連れ、おひとりさま、ワンちゃんなどなど、みんなが散策を楽しんでいます

横浜港に面しており、横浜ベイブリッジや大さん橋がのぞめる山下公園。その両端に位置する大さん橋からマリンタワーまで、約1kmも続く臨海公園です。港の見える丘公園と並ぶ、デートスポットの草分け的存在です。

日本郵船氷川丸やホテル ニューグランドなどクラシカルな建造物も存在し、レトロな雰囲気が感じられます。「ミナトまち・横浜」を満喫できる、山下公園エリアを紹介します。

■開園は戦前! 歴史ある山下公園
1930(昭和5)年に開園した山下公園は、関東大震災で生じた焼け土や瓦礫(がれき)を埋め立ててできています。瓦礫が埋まっているなんて、カップルや家族連れが歩くのんびりとした風景からは、ちょっと想像できませんね。

復興記念横浜大博覧会の開催(1935年)や、アメリカ軍による接収(1945~59年)などを経て、1961(昭和36)年に再整備が完了、同年には氷川丸(現在は日本郵船氷川丸)も係留され、現在と同じような姿となりました。

■遊具はないけどモニュメントはたくさん!
「公園」と言っても、ブランコやすべり台などの遊具はなく、海の公園のようにバーベキューが楽しめるわけではありません。ひたすら景色を見ながら散策し、疲れたらベンチに座って海を眺める──それだけ?と思われるかもしれませんが、それだけで横浜を満喫できることと思います!

赤い靴はいてた女の子の像
大さん橋側にひっそりとたたずむ「赤い靴はいてた女の子の像」
遊具の代わりに、園内にはさまざまな記念碑があります。有名な「赤い靴はいてた女の子の像」だけでなく、「かもめの水兵さんの歌碑」や「日米友好ガールスカウトの像」、西洋理髪発祥の記念彫刻「ザンギリ」なんていうものも。

サンディエゴ市から贈られた「水の守護神」(※噴水です)や在日インド人協会から寄贈された「インド水塔」(※天井がキレイ!)など、世界各国の都市と交流している横浜ならではのモニュメントもあります。
ちなみに休日には、大道芸人が出現! 海をバックに芸を披露してくれます。

■四季折々で変わる風景も楽しんで
山下公園通りのイチョウ並木
晩秋には山下公園前の通りのイチョウが黄色に!
春はサクラ、春と秋はバラ、晩秋には山下公園通りのイチョウと、四季折々で違った表情が見られます。季節が変わる度に、のんびりと散策したいエリアです。
山下公園
住所:横浜市中区山下町279
TEL:045-671-3648
(横浜市環境創造局南部公園緑地事務所 都心部公園担当)
※入園自由
※駐車場情報はこちら→山下公園駐車場(横浜市緑の協会)

山下公園へのアクセス

山下公園へは、バスが一番最寄りとなります。JR・市営地下鉄「桜木町駅」より市営バス26系統「山下公園前」下車、もしくは観光スポット周遊バス「あかいくつ」も利用可能です。

電車を利用するなら、みなとみらい線が便利。横浜マリンタワー側へ行くならば、みなとみらい線「元町・中華街駅」が、大さん橋側へ行くならば、みなとみらい線「日本大通り駅」が最寄りとなります。

横浜らしくクルージングを楽しみたいならば、横浜駅東口から出ているシーバスを利用しても良いでしょう。海から山下公園へ“上陸”してください。

また、2009年4月からは、羽田空港~山下公園・みなとみらい地区・赤レンガ倉庫を結ぶリムジンバスも登場。空港から山下公園へ、乗り換えなしで来ることが可能になりました。

山下公園の両端:大さん橋とマリンタワー

山下公園の両端にそれぞれ位置するのが、大さん橋国際客船ターミナルと横浜マリンタワー、その真ん中にあるの日本郵船氷川丸とホテル ニューグランド。山下公園散策の途中に、訪れたいスポットです。

大さん橋国際客船ターミナル
大さん橋国際客船ターミナル屋上デッキ(愛称は「くじらの背中」)から、横浜の風景を楽しんで!
大さん橋国際客船ターミナル
大型客船が着岸する「桟橋」ですが、絶景が楽しめる観光スポットとしても人気。屋上は、ウッドデッキと芝生が広がる広場(愛称:くじらの背中)で、2階は出入国ロビー、ショップ、レストラン、ホールなどがあります(愛称:くじらのおなか)。24時間入場可能なので、夜景スポットとしても定評があります。

日本郵船氷川丸
1961(昭和36)年から係留されている日本郵船氷川丸
日本郵船氷川丸
山下公園前の海上に係留されている大型貨客船。1960年まで北太平洋航路で実際に運行しており、その美しい姿から「北太平洋の女王」と呼ばれていました。中は見学(有料)することができ、1930年竣工当時のアール・デコ様式のインテリアが施され、優雅な船旅の雰囲気を感じさせてくれます。

横浜マリンタワー
改装中だった横浜マリンタワーは、2009年5月23日にリニューアルオープン!
横浜マリンタワー
1961年、横浜開港100周年を記念して建設された高さ106mのタワー。2009年5月23日にリニューアルオープンします。赤白だった外観は、シルバーに変身、シックなイメージに。展望フロアはもちろん、レストランやカフェ、ショップ、横浜FMサテライトスタジオなどが登場します。観光名所としての魅力がアップしそう!


ホテルニューグランド
2007年に80周年を迎えたホテルニューグランド
ホテルニューグランド
2007年に開業80周年を迎えたクラシックホテル。レトロな雰囲気が残る本館と大さん橋やMM21が望めるタワー館があります。本館2階のロビーは見学可能。クラシカルな雰囲気の中、窓から山下公園の風景がのぞめます。散策途中やカフェ・レストラン利用の際に立ち寄ってみては。

 

山下公園エリア:その他の立ち寄りスポット

山下公園と合わせて楽しみたい、立ち寄りスポットです。

シーバス・マリーンシャトル・マリーンルージュ乗り場
ミナトまち横浜を感じたいならクルージングがおすすめ。シーバス(水上バス)は横浜赤レンガ倉庫、MM21、横浜駅東口の移動に使えます。横浜港をぐるりと巡るクルージングが楽しめるのは、マリーンシャトル・マリーンルージュです。

横浜人形の家
世界140カ国、約1万3千体の人形を収蔵している人形専門の博物館です。館長は石坂浩二氏、プロデューサーはおもちゃコレクターの北原照久氏。「横浜発・世界の人形ふれあいクルーズ」をコンセプトに、企画展・常設展が開催されます。館内にある「あかいくつ劇場」では子どもも楽しめるイベントが開催されます。

シルク博物館
開港時、主要輸出品だった生糸やシルク(絹)。そのシルクの歴史やシルクについて知ることができるミュージアムです。展示だけでなく、機織りや蚕の飼育観察(春~秋)など体験できる学習ゾーンもあります。ミュージアムショップでは、世界一の技術を誇る横浜スカーフなどの絹製品のほか、珍しいシルク入り食品が購入できます。

開港広場
日米和親条約締結の地となった場所にある広場です。地球の形をした「日米和親条約調印之碑」やモニュメント、噴水などがあり、夜はライトアップされます。

象の鼻パーク
大さん橋国際客船ターミナルから延びている防波堤が、象の鼻に似ていることから「象の鼻」と呼ばれていました。開港時に波止場が設けられた横浜港発祥の地として、2009年6月2日に「象の鼻パーク」としてオープン。明治中期の波止場の形が再現され、テラスや広場、モニュメントなどが設置されます。

ハッピーローソン山下公園店
「子育て支援」をテーマとしたコンビニエンスストア。「ミッフィー」がシンボルとなっていて、授乳用のスカーフの貸出し、ミルク用のお湯の提供が行われています。ベビーカーでも通りやすいように通路が広く、休けいスペースやカフェなども設けられています。ハッピーローソンだけのオリジナルグッズの発売も人気。

山下公園エリアのグルメスポット

レトロな雰囲気を感じるグルメスポットをピックアップ。

ホテルニューグランド「ザ・カフェ」
本館1階にあるレストラン。「スパゲティナポリタン」「シーフードドリア」「プリンア・ラ・モード」といったニューグランド発祥のメニューが食べられます。ひと休みには「アップルパイ・ア・ラ・モード」がおすすめ。

英一番館
神奈川県民ホール6階にあるフレンチレストラン。窓から横浜港が一望できます。「あすかセット」「いちょうセット」など、自家製パスタや季節の素材を使ったランチセットが評判です。

ローマステーション
山下公園通りから1本奥に入った通りにある、1963年創業の老舗イタリアン。地中海鍋や海賊グラタンなど、新鮮な素材を使った魚介類のメニューが人気です。1階は船の中にいるようなインテリア。

スカンディヤ
1963年創業、北欧スタイルのレストラン。1階はカジュアルな雰囲気、2階は優雅な雰囲気で食事が楽しめます。バイキングスタイルのコース「スモーガスボード」は、ボリューム満点。2名からOKですが、家族みんなでのお祝いやちょっとした集まりに利用したいメニューです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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