亀山早苗の恋愛コラム

子どもを持つか持たないかで大ゲンカ!30代夫婦が「10日間の短期間別居」で気づいたこと

コロナ禍中に、不妊治療をするかしないかでヒートアップしてしまった夫婦。いったん別居して頭を冷やす期間を設けたことで、問題があぶり出されたようだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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夫婦の別居が功を奏する場合もある。「お互いに頭を冷やそう」というコンセンサスがとれているケースだ。短期間で冷静になって前向きに考えられれば、別居期間をとったことがプラスになるようだ。
冷静になって問題点を電話で話し合ってみたら……

冷静になって問題点を電話で話し合ってみたら……

 

価値観が違いすぎると思って

そもそもケンカが絶えなくなるのは、ふたりとも自分の価値観に固執するからだろう。相手に向かって半歩ずつ踏み出すことができれば、ケンカが続くことは少なくなるはず。

「うちの場合は、子どもをもつかもたないかということでした」

そう言うのはマミさん(38歳)だ。33歳のとき、2歳年上の男性と結婚したものの、なかなか子どもができない。コロナ禍に突入してしまったこともあって、マミさんは焦った。

「検査ではどちらにも問題はないという。だったら今すぐにでも不妊治療を始めたい。そう思ったんですが、夫はコロナ禍だからと乗り気にならない。だったらいつ始めるの、コロナ禍がいつ終わるかなんてわからないでしょと私は躍起になってしまった」

夫は、感染を考えればあまり病院に出入りしたくないと言う。それもわかるが、マミさんにとっては早く妊娠することだけが目的になっていった。そこにだけ思いがいきすぎて、「私たち、結婚したのが間違いだったのかも」「相性が悪いから子どもができないのかも」とネガティブなことばかり口にした。

「今までうまくやってきたじゃないか、と彼は一生懸命、前向きになろう、もう少しコロナ禍の様子をみようと説得してくれたんです。でも私、当時、聞く耳を持っていなかったんだと思う。私たち、もともとなにも合わないのよ、なんてひどいことも言ってしまった」

そんなとき、彼が「少しだけ離れてみようか」と言い出した。お互いにひとりになって、自分自身のこと、相手のことを冷静に考えてみよう、と。

「夫は近くにあるウィークリーマンションを借りて生活するようになりました。せいぜい2、3週間、その間も話したいと思ったら会うと取り決めもしたんです。でも私は、1週間は会わない、連絡もとらないほうがいいと言い張りました。夫はそこは受け入れてくれた」

結婚するまで実家で生活していたマミさんにとっては、初めてのひとり暮らしだった。仕事も在宅となっていたあのころ、朝から晩までひとりでいることに慣れるのは大変だったと彼女は言う。

>別居をして頭を冷やしてみてわかったこと
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