皮膚・爪・髪の病気

長引く肌荒れの原因は、ダニアレルギーかも知れません

万全に「花粉症」対策をしているのに、肌トラブルが絶えないという方、もしかしたら、「ダニアレルギー」かもしれません。肌は外界に直接接しているため、ダニ・ホコリなどの色々なアレルゲンによりアレルギーを起こすことがあるのです。

蘇原 しのぶ

執筆者:蘇原 しのぶ

皮膚科医 / 美と健康ガイド

花粉症かと思いきや……

お肌の調子が悪いと、化粧ののりも悪いし、気分がすぐれませんよね。

ぬくぬくと包まれているその布団にもダニが増殖しているかも…

ぬくぬくと包まれているその布団にもダニが増殖しているかも…

花粉症対策は万全なのに、肌トラブルが続発しているという方、もしかしたら「ダニアレルギー」かもしれませんよ。

ダニは3万種類いるといわれていますが、ダニの死骸や排せつ物には、アレルギーの原因となるアレルゲンがたくさんあります。

イエダニ科という種類がダニの90%を占めており、その中でも「ヤケヒョウダニ」「コナヒョウダニ」が皮膚トラブルを起こすことや、アトピー性皮膚炎を悪化させることで有名です。

血液でアレルギーの検査をするときに、「ヤケヒョウダニ」「コナヒョウダニ」は、標準的な項目として含まれているんですよ。

ダニはどんなところにいる?

それでは、ダニはどのようなところにいるのでしょうか?

ダニが大好きなところは、
  • 人がいる
  • 気温が20度前後
  • 湿度が高いところ
  • 繊維のあるところ(絨毯や足ふきマット・布団)

つまり、気密性が高く、冬でも暖房完備、加湿器などで多湿の快適な日本の住宅事情は、残念なことに、ダニにとっても快適な環境となっているのです。

ダニの対処方法

それでは、ダニの対処方法です。

  1. 絨毯はダメ、フローリングにする
    絨毯にいくら掃除機をかけても、ダニの数を減らすことはできません。もちろん、ラグや、足ふきマットも撤去したほうがいいですね。
     
  2. 家具は、布地ではなくて、レザーなどの毛がない生地にする。
     
  3. 防ダニ布団・防ダニ畳を使用する
    布団の上に布を敷いても効果はありませんが、こちらの布団は、効果が非常に高いです。
     
  4. 掃除機の袋はこまめにかえる
    掃除機の中に吸い取られたダニは、新たに掃除機をかけると空中に再度舞い上がってしまいます。
     
  5. 家の中の観葉植物・水槽などを撤去する
     
  6. 換気をする
    ダニは、よどんだ空気が大好きです。

この時期に肌トラブルが収まらない方は、花粉症対策に加えて、ダニアレルギー対策を是非なさってみてくださいね。

また、ダニアレルギーは、病院にて、採血で簡単に調べることができますよ。
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