マーケティング/マーケティング事例

飲んだらやみつき!炭酸コーヒーって?

ネスレ日本からコーヒー入り炭酸飲料「スパークリングカフェ」が発売された。同社は清涼飲料の新たなマーケットを開拓を目指すが、果たして消費者は受け入れるのか?マーケティング面から探っていきます。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

ネスカフェ スパークリング・カフェ
飲んだらやみつきになる不思議な味。ネスカフェ スパークリング・カフェ
ネスレ日本からコーヒー入り炭酸飲料「ネスカフェ スパークリング・カフェ」が発売された。同社の広報によればこのスパークリング・カフェは“飲んだらやみつき”をキャッチフレーズに、深みのあるコーヒーの味を損なうことなく、甘さをひかえてすっきりとした後味を実現した自信作という。激戦の続く清涼飲料市場に殴り込みをかけたコーヒー入り炭酸飲料スパークリング・カフェ。この挑戦は消費者の支持を受けて新たな市場を確立することができるのであろうか?

コーヒー入り炭酸飲料の新たなる挑戦

コーヒー入り炭酸飲料の発売は何もスパークリング・カフェが世界初というわけではない。過去にアートコーヒーからコーヒースカッシュという商品が発売されているし、コーヒーとコーラの組み合わせで言えば2001年にUCC上島珈琲から「カフェ・ラ・シャワー」、サントリーから「カルーア・ラム・コーラ」と立て続けに発売され話題となっている。ところがいずれの商品も消費者の支持を受け、大きな市場を確立するには至らなかった。その後も2005年4月にはコカコーラ社がアメリカでコーヒー味のコーラ「コークブラック」を発売して再度コーヒー入り炭酸飲料マーケットの確立にチャレンジ。そのような流れの中で発売されたのが今回の「ネスカフェ スパークリング・カフェ」というわけだ。ネスレ日本のマーケティング担当者は「6人に1人は必ずはまる。はまった人が毎日飲んでくれればいい。」と17%程度のリピート率を期待する。これまで数々の企業が挑んでも達成できなかったコーヒー入り炭酸飲料マーケットの確立。それを達成する秘訣はもちろんマーケティング戦略に懸かっている。

プロダクト-どんなものを売るのか?-

コーヒー入り炭酸飲料とはどのような商品か?実際に購入して飲んでみた。キャップを開けると炭酸特有の“プシュッ”という音と共にコーヒーの香ばしい香りが漂う。一口、口に含むと炭酸の心地よい刺激と共に若干の酸味が舌の上に広がる。例えて言うならやはりコーラのようなテイストだ。違いは後味。炭酸の刺激と酸味が舌の上を通り過ぎると次に苦みばしったコーヒーの風味が口から鼻に抜けていく。さすがにブランドを確立しているネスレだけあって深みのあるコーヒーの後味である。コーヒーマニアにとってはたまに変わったコーヒーが飲みたいという欲求を満たすに値する商品であることは間違いないだろう。

商品だけではない他にも売れる要素をチェック!果たして炭酸コーヒーは消費者に支持されるのか?詳しくは次ページで!
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