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ボードのメンテナンス クイックリペアー編

サーフボードの修理、どうしてますか?少しのキズなら、波のない日に自分で直してみると案外楽しかったりします。今回は、簡単に実践できるサーフボードの修理方法をご紹介します。

執筆者:田村 隆之

日々、愛用している大切なサーフボード、壊れたりしませんか?サーフィンをする回数によっても変わりますが、サーフボードは知らぬ間に壊れていることがよくあります。壊れてるのに放ったらかしでは、そこから水が染み込み、サーフボードの寿命を短くしてしまいます。触ってわかる傷は必ずリペアー(修理)しておくことが大切。

今回は、少しの傷なら自分で上手にリペアーできる方法を紹介します。誰でも簡単に実践できますよ!

リペアーするのに必要な道具

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修理に必要なのはたったこれだけ!
まず用意するのは、太陽の紫外線で固まるソーラーレジン(樹脂)と紙ヤスリ、あとは手が汚れないように割り箸。これだけです。今回はわかり見えるように、傷をテープで囲ってあります。


リペアーの手順

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まずは紙ヤスリで程よく削っていきます。削り過ぎには注意!
1、壊れてる部分を確認したら、まずその部分を紙ヤスリで傷をつけていきます。この時に使用する紙ヤスリは細かい目のものではなく、粗い目のものを使用してください。目安は80番くらい(紙ヤスリの裏に記入されてます。この数字は数が少ないほど粗い目になります)。壊れてる部分とその周りを傷をつけるように、しっかりと削っていきましょう。「少し凹んだかな」と感じる程度に、よく削ります。


■注意点:よくある間違えた修理の仕方に、まったく削らない(傷をつけない)で樹脂だけを塗り、修理する人がいますがこれはダメ!傷をつけることによって、よく樹脂が壊れた部分に接着され、取れにくくなります。これを怠ると樹脂がすぐに取れてしまい、また壊れた状態になってしまいますい!

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なるべく細かい空気も入らないように丁寧に塗っていきましょう
2、次に傷をつけた部分に用意した樹脂(ソーラーレジン)を塗ります。今回使用しているソーラーレジンは、樹脂の中にグラスファイバー(ガラス繊維)が入っているため、液体というよりもゼリー状になっています。これは壊れている部分の形に合わせて塗ることができ、とても便利。傷部分以外には、樹脂が広がらないようにマスキングテープを貼って修理するといいですね。

■注意点:必ず作業は日陰ですること!ソーラーレジンは少しの紫外線でも硬化するので、必ず日光の当らない場所で作業しましょう。


キレイに塗れたら、太陽に当てます。すぐに硬化が始まり、天気が良ければ5分程度で固くなります。すぐに削ると、ポロっと取れたりすることもあるので、少し時間をかけてカリカリになるまで乾かしましょう。多少曇っていても時間はかかりますが、徐々にでも固まるので雨でなければ修理が出来ます。曇りの場合などは、1日程度待ってから削るようにします。

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指などで削りすぎてないかよく確認をするように!
3、完全にカリカリに硬化したら、樹脂の出っ張っている不要な部分を紙ヤスリで削っていきます。仕上げに削っていくので、手でよく確認しながら、少しづつ削っていきましょう。削り過ぎには要注意!よくあるミスが、樹脂を塗っていない関係のない部分を削ってしまうことです。ある程度削れたら、今度は紙ヤスリを細かい目(150番くらい)のものに変えて、仕上げに磨き上げましょう。


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これくらいキレイに仕上がれば合格!
4、これで傷の部分を触ってひどく凸凹していなければ、リペアーの完成!お疲れさまでした。


今回のクイックリペアー、いかがでしたか?海で波に巻かれて、車に乗せて、など知らぬ間にサーフボードは破損していることがよくあります。ワックスを剥がした時に、壊れてるところがないか確認しておきましょう。

また、大きな傷になってくるとまた違う材料が必要になります。最近流行のエポキシ素材のボードにもエポキシ用の樹脂があるので、間違えないようにしてください。わからないことは、サーフショップの店員さんに遠慮なく相談してみましょう!



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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